関東圏に住み始めて最初に直面した壁は、週末の凄まじい人の多さでした。特に話題のスポットや最新の商業施設に行こうものなら、どこもかしこも長蛇の列ができており、ただランチを食べるためだけに1時間以上待つことも珍しくありません。地方では行列ができること自体が珍しいものでしたが、こちらでは待つことがデフォルトのルールとして存在しています。最初は戸惑いましたが、次第にこの環境で快適に過ごすためには、行き当たりばったりの行動を卒業し、事前の計画を立てることが不可欠だと痛感するようになりました。
今では、人気のカフェやレストランに行く際は必ず予約の有無を確認し、移動ルートも混雑が予想される主要駅を避けるなど、自分なりの回避ルートを常に考える癖がつきました。あえてピークの時間をずらして早朝や夜遅くに行動したり、混雑が激しい人気店を避け、質の高い隠れ家的な場所をリサーチしたりと、あらゆる予測・回避スキルが磨かれたと思います。人混みに揉まれるだけで一日が終わってしまうという失敗を繰り返しながら、時間配分の重要性を身をもって学ぶことができました。
もちろん、たまには賑やかな喧騒の中に身を置いて、都会のエネルギーを感じるのも楽しいものです。その際、ストレスにならない程度の準備は必要だと感じています。スマホのアプリを駆使して電車の混雑状況を把握し、目的地のリアルタイムの混み具合をチェックする習慣は、地方にいた頃には想像もしていなかった変化です。人混みをスマートに受け流しながら、自分の楽しみたいことだけを効率よく選んでいく、そんな振る舞いが上手くいったと実感するとき、少しだけ都会暮らしに慣れたような誇らしい気持ちになります。